せっかち現代

主に映画、小説、アイドル、ラジオについて

中田花奈さんと私

一昨日更新された乃木坂46中田花奈さんのブログを読んだ。

http://blog.nogizaka46.com/kana.nakada/smph/2016/04/031797.php


「中田、終わってなかったんですかね」という文章に、ぐっときてしまった。私にとって中田花奈さんは特別なメンバーだ。それは私が応援している桜井玲香さんと仲が良いこともあるが、別の理由もある気がする。

私が乃木坂46を好きになったのは、2枚目のシングル「おいでシャンプー」か発売になった頃だ。中田花奈さんは「おいでシャンプー」で、桜井玲香さんとフロントメンバーを務めていた。発売当時の私は大学4年生でモラトリアム期間真っ只中であった。そんな中、一人暮らしの先輩の家で、友人たちと深夜番組の「乃木坂ってどこ?」やシングルの特典DVDを観る時間が何よりも楽しかった。その時だけは社会に出ることへの不安を忘れることができた。


しかしそんな日々はあっという間に過ぎ、私は大学を卒業して就職をした。忙しい日々の中で「乃木坂ってどこ?」を観ることも少なくなり、CDも買わなくなった。そのように乃木坂46への興味が薄れていくと同時に、中田花奈さんは選抜内でのポジションを落としていき、ついには選抜メンバーに選ばれなくなった。仕事終わりにたまたま聴いた乃木坂のラジオで、中田さんが選抜メンバーから落ちていることを力なく自虐しているのを聴いて、無性に悲しくなったことを覚えている。


あれから4年近くが経ち、乃木坂46を一緒に応援していた先輩や友人とは疎遠になっている。しかし、その間私なりに精いっぱい努力し、職場という新たな環境の中で居場所を手に入れた。

久々に観る乃木坂46の中の選抜メンバーには中田花奈さんの姿はない。しかしブログやラジオからは以前の弱さは感じられず、自分の居場所やアイドルとしてのスタイルを確立しているように思える。この4年間中田さんも悩みながら、自分にできることや、アイドルとしての自分と向きあってきたことを感じさせる。

勝手かもしれないが、輝いていた過去を乗り越え、地道に自分の居場所を掴んだ中田花奈さんに自分を重ねてしまう。


観にはいけないが、東北でのアンダーライブを頑張ってほしい。そしていつか、乃木坂46のフロントで桜井さんと並ぶ中田花奈を、大学の友人たちと見たいと思う。