せっかち現代

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中田花奈さんとの握手の思い出

7/27発売の乃木坂46の15thシングル握手会で、中田花奈さんの握手券をとった。
関東で開催される握手会の3~5部を3枚ずつだ。

中田さんと握手をするのは、3thシングル「走れ!Bicycle」以来だ。当時の私は大学4年生で、大学の仲間と握手会と行っていた。大学生でお金もなかったため、券の数は少なく、メンバー何人かの券を1枚ずつ買っていた。券は少なかったが、1回の握手会で何を話すかを長い時間をかけて考え、握手した結果を仲間たちと共有するのがすごく楽しかった。

そのような状況で行った中田さんの握手会を今でも鮮明に覚えている。
中田さんはその頃からブログ更新の数が多く、メンバーの中でもプロ意識の高い人だったように思う。
私は握手会でそのプロ意識の高さを尊敬していることを話そうと思った。
実際に握手ブースに入って中田さんと会うと、緊張して言うことを忘れそうになったが、私は事前に考えていた通りに話した。
そんな私の話に対して、中田さんは「私は尊敬されるような人間ではない」といった。
私にとってそれは予想外の答えだった。私は頭が真っ白になって、何も言えないままブースから出てしまった。
ファンが待機するエリアに戻ると、大学の仲間から中田さんの印象はどうだったか聞かれたが、何も答えられなかった。
それから、中田さんの言葉に対して「そんなことないよ」と言えなかったことが、心に引っかかっていた。

それから私は大学を卒業し、会社に就職して社会人になった。忙しく働く中で私は乃木坂46への興味を失っていった。
そして再び乃木坂46への興味を取り戻した去年、私が興味を失っていた期間の乃木坂46の活動を見て、一番びっくりしたのが中田さんが昔と変わらず、ブログを頻繁に更新し続けていたことだった。

私が乃木坂を見ていなかった期間に、中田さんには悔しいことがいっぱいあったと思う。
大学に行かないという選択をして乃木坂46としての活動にすべてを賭けて、ブログの更新やライブパフォーマンスの向上など全力で努力したにも関わらず、選抜から漏れる日々が続いていた。
運営からは正しく評価されず、辛い思いをいっぱいしたと思う。しかしそれでも中田さんは努力を続けていた。

私は社会人生活の中で、上から評価されない状況で努力を続けるのが、とても困難であることを感じた。だからこそ、今の中田さんには、大学生の時に感じたものとは比べものにならないほどの尊敬を感じている。

私は15thシングル握手会で再び、中田さんと握手をする。
最初の握手では尊敬していることを伝えようと思う。
そしてもしも、あの時と同じように中田さんが反応したら、「そんなことないよ」と今度こそ伝えようと思う。